2011年1月21日金曜日

ボルテスV@フィリピン


さて、続けて思い出話に花を咲かせたいと思います。
前の記事で初タイ旅行を書きましたが、その後に挑んだのはフィリピンはマニラへの旅行でした。
フィリピンといえばリゾートの島々を思い出す方のほうが多いかもしれませんが、リゾートには全く興味のない私にとっては、コンクリートで固められた空間の中でうごめく混沌としたヒトと排気ガスだらけの都心部が正にリゾートでした。

ところで何故マニラか?というと…
これも結局前回と同様、行きたい国への切符が取れなかったからです。
どれだけ計画性がないんかと思うてしまうんですが、決まってからはまた色々とネットや本で安全な旅を目指すべく情報を仕入れてくるわけですが、そこで気になったのがボルテスVが国民的人気を博しているとの情報。

ボルテスVとは私が小学生時代の頃のロボットアニメ。
私がマニラ旅行を決行した当時、たしか1999年かそこらだったと思いますが、90年代も終わりを告げようというときに何を今さらボルテスVと思うてたんですが、いざマニラの大衆市場へ繰り出すとそこいらの露天商の売る雑貨の中にあらゆるボルテスVグッズが氾濫しており、びっくりしたのがハイヒールにボルテスV(大人サイズ…ブ)。バブリーなお姉さんが持ちそうなハンドバックみたようなものにもボルテスVが印刷されてて、それはちょっと怖かったのを覚えてます(笑)

あまりにもの人気ぶりに私もボルテスVにあやかろうと市内のテープ屋さんへ。
そこで見つけたのが上の画像。見てください。
ロボットがメガネかけてヒゲ生やしてるんですよー。
あまりにも面白かったので買おうとすると「あ、これ…海賊盤ですよぉ」とな。

因みにこのテープ屋さん、海賊盤と正規盤をバリアフリーで売る店でした。
そのくせ買おうとすると『買わないほうがいい。こっちが正規盤だ』となかなか売ってくれない。
店員も日本人に自国の恥ずかしい部分を見せたくなかったのかは定かではないですが、欲しい→海賊盤、正規を買え→正規は要らん、その海賊盤が欲しい→何故そんなものを欲しがるのか→面白いから→駄目だ→(はじめに戻る)を10回ほど繰り返して渋々買わせていただいたレアな一品。

どの辺が海賊盤かというと、まずボルテスVのOPとEDテーマ以外にマジンガーZのOPとED、ダイモスのOPとED、それにグダグダなミックスまでが入ってるという豪華盤(プ
そのなかのグダグダミックスがコレ



聴いてお分かりのとおり、シンガーは本物でなく海賊版、つまりフィリピン人唱歌だったんですねー。
しかも耳コピ。
声なんかは水木一郎や堀江美都子にそっくりで一聴すると本人唱歌と勘違いするほど。
でも、たまに何を言うてはるのかわからん箇所もあったりしてそのへんが海賊盤クオリティなんかなと。

さてさて、話を戻してこのボルテスV現象、フィリピン国内では社会現象にまで発展したらしく、マルコスさんが放送禁止したそうです。
当時のマルコスさんにしたら、独裁的な人間を正義や勇気を大義名分にヒトたちが倒すってストーリーは耳が痛かったんでしょうな。
詳細は下の2つの動画。
誰かの卒論ですがかなり面白いです。





そうそう、フィリピンで驚いたことがもうひとつ。
マクドやKFCへ行ったときに感じた違和感がありました。
街のファストフード店では何故か店員以外のイカツイ制服を着たおっちゃんやら兄ちゃんが必ずいたことです。
後々、調べてみると彼らは地元の警官で正規の仕事(警官)だけで食べていけないためとのこと。

まぁ…確かに飯食えて、はじめて仕事ができるのえその気持ちはわかりますが。
そんなバイト中の警官を激写。

このときのやりとりも未だに忘れもしません。

西部警察っぽいサングラスをかけた警官があまりにもかっこよかったので「写真ダイジョブ?」と交渉すると…
『な~ぜ~じゃ?』と肩にかけた銃を顔面に向けてきたもんだから、かなり冷汗モノ。
「い…いやいや、ただかっこよかったから」と伝えるとニヤッと笑い、ご覧のポーズを延々とってたのです。

2000年以降、フィリピンには全く行ってませんが公共交通機関はできたんでしょうか?

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