2011年1月2日日曜日

ポンチャックを日本語でするヒト、高マサミ

あけましておめでとさんです。
ことしもぼちぼちと続けてまいります。

で、新年一発目は韓国ネタです。
といっても、へそ曲がりな私が流行りのK-POPなぞを紹介することは無いわけで、今回はK-POPということばが出てくる以前から韓国の大衆音楽として親しまれているポンチャックです。

まずは大御所をひとつどうぞ。



世代的にポンチャックといえば上の李博士(イ・パクサ)がすぐに頭が浮かびまして、ポンチャック=ハイテンションなスキャット+カシオトーンありきの音楽と思っていたらそうではなくて、なかには涅槃テクノっぽいやつやらカッワリー的な荘厳さすら感じさせるものもあるみたいです。

そんな細分化(?)されてくポンチャックシーンに昨年夏に登場したのが、高マサミなのです。
この時期にポンチャックで、しかも日本語で日本デビューとはどれだけ隙間産業なのかと。



いかがでしょ?
キシャキシャシュッポッポッポ…のクダリがなんともセクシーで艶っぽいし、「夜行列車」ってタイトルにかけてドゥービー・ブラザーズの名曲「Long Train Runnin」のワンフレーズが飛び出すところも愛嬌あって、なんともポンチャック然としてます。

正味の話、ポンチャックというジャンル自体が我々日本に居るものからすればネタ的、イロモノ的な印象をどうしても受けてしまうのですが、コンピュータで気軽にハイクオリティなサウンドが作れるこのご時世で、この曲はあくまで"大衆音楽"という域を超えることなくポンチャックの持つチープさ、俗っぽさを真面目に再現した楽曲だと個人的には感じております。

所属事務所のプロフィールを拝見すると、結構音楽活動はずーっとやってきてる人のようで、2002年には既に元ロスインディオスのメンバー、永山こうじ氏と「星降る街角」デュエットしてはるそうです。
となると、路線的には演歌路線で頑張っきてた人なんかなぁと思うのですが、違ってたらごめんなさい。

彼女のプロフィールにも"在日コリアン3世"とありますが、この「日本語でポンチャック」というスタイルがある意味原点回帰なんでしょうな。

売れる売れないということを度外視して、あえてこのジャンルに打ち込む彼女とレーベルにエールを送りたい。
というか、こういう精神はどこかで持ってないとあきませんな。

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