あっという間に3月も半ばにさしかかろうというとき。
今回は私が東南アジアの音楽に対して興味を失いつつあった時期に出くわした音楽ペルシアンポップについてなのです。
というのも現在私にとってタイ音楽に対して再び食傷気味なもんでして、それならばと同じ状態の頃に聴いていた音楽を聴いてみようってことで引っ張り出してきました。
さて、ペルシアンポップ、つまりイランの音楽というのは実は日本人にとって一番馴染み深いエキゾチックな音なのかなぁと思うのですね。
というのもこの曲があったからなんです。
いやぁ、今聴いても全然古臭くなくてかっこいい久保田早紀の名曲です。
私が思うに日本にエキゾ音楽のイメージをこれでもかと刷り込んだ唯一の日本人作曲作品だと思うのです。
今思えば、私がアジアというより、所謂エスニック音楽というものに興味を持ち出したのもひょっとすると彼女の曲の雰囲気をどこかで欲していたのかもしれません。
そんな音と追い求めていたとき、このブログの前身だった同名ホームページのときに色々とお世話になったサリガレコードさんから「一度聴いてみては?」とサンプルCDを戴き、なんとも妖艶な音の魅力にハマってしまったのです。
その中でも特に気に入ったのがSHOHREH。
いかにもなほどエキゾチックでしょ?
へてから、SHOHREHよりももう少し泣きの入ったペルシアンポップでお気に入りなのがIDIN。
声質がなんとなくCHEMISTRYのどちらかに似ているので個人的には1人CHEMISTRYと覚えているんですが、これらの曲を聴いていただければなんとなく色んな国の音楽を思い浮かべたりしませんか?
例えばインド、他にはケルト的なものやドイツあたりのトランスミュージックにも通じるようなものも個人的には感じてしまいます。
地理的に云っても中東地域はアジアと欧米が混在する地域。
先に述べたような音楽がまさにクロスオーバーしてできあがってくるようです。
このクロスオーバーの度合いが絶妙なのがペルシアンポップなのです。
同じ中東地域トルコにあるターキーポップほど鼻に付くエキゾチックさもないサラリ感がいいんですね。
そんな兼高かおる世界の旅的なサラリ感が楽しめるペルシアンポップですが、じつはイラン国内での音楽活動というもの自体がかなり厳しく取り締まられているってな話らしいです。
ま、これもサリガさんからの受け入れなんですが(笑)
こんな歌謡曲的存在のペルシアンポップですら国内での活動は厳しいわけですからロックなんてとんでもない話のようです。
下の動画にイランのアンダーグラウンド状況がリアルに記されています。
http://www.youtube.com/watch?v=czkGOZ6YYoM
下の動画が埋め込み不可で観られないようなので↑上記URL↑をアドレスバーに入力して下さいな。
この動画を観る限り、ロックはこの国でもやっぱり反体制の音楽として認知されているようでして、それをなぞるように活動するもんですから当然お役人の目は厳しくなってくるみたいです。
更に彼らの音楽が「悪魔的」という烙印を押されたときお役人は彼らを拘束する権利ももっているらしいです。
今色んな国で民主化が叫ばれる世の中。
あの中国ですらそんな動きをとめることでお役人が躍起になっているようですが、この先どうなるんでしょう。
私個人的に言わせて頂ければ、どんなものでもほどほどの規制はアリだと思います。
特に音楽はね。